プラハの春 不屈のラジオ報道
劇場公開日:2025年12月12日
アカデミー賞国際長編映画部門 チェコ代表&ショートリスト選出!
チェコ&スロバキアのアカデミー賞で16冠!!チェコ映画年間興行成績No.1!歴代2位の歴史的大ヒット!
12/12(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
1968年<プラハの春>、ソ連軍の侵攻で放送局を占拠されても、市民と自由のために、真実の放送を続け闘ったラジオ局員たちの、緊迫の実話。

世界中で若者たちの理想とエネルギーが爆発した1968年-ベトナム反戦運動、五月革命、文化大革命、日本の学生運動。ソ連の共産主義支配下にあった東欧のチェコスロバキアでも、若者たちがデモやチラシで民主化運動を起こした。その機運は国中に広まり、検閲の廃止や言論の自由が認められ、ついに“プラハの春”が訪れたと国民が思った矢先、ソ連がワルシャワ条約機構の軍を率いてチェコスロバキアに侵攻。軍は、当時の最大報道機関であるラジオ局を制圧し、「ソ連がチェコスロバキア国民を救出に来た」とフェイクの放送を流そうとする。しかし、ラジオ局の報道局員たちは、権力と戦車に立ち向かい、回線技術を駆使し、ラジオ局の外から真実の報道を続け、市民を励まし続けた。
この心揺さぶる感動の実話を描いた本作は、チェコ本国で7週連続1位、年間動員1位、国内映画年間興行成績1位、国内映画歴代2位と記録的なヒットとなり、チェコとスロバキア両国の国内最高映画賞16冠と圧巻の受賞。アカデミー賞国際長編映画部門ショートリスト(最終15作品)に選出された。
*Story
チェコスロバキア国営ラジオ局の国際報道部は、部長ミラン・ヴァイナーの下、政府の検閲に抵抗し自由な報道を目指して活動している。亡き両親に代わり弟パーヤの世話をするトマーシュは、中央通信局で働いていたが、上司命令により報道部で働くことになった。それは、学生運動に参加している弟を見逃す代わりに、報道部とヴァイナーを監視する国家保安部〈StB〉に協力させるためだった。ヴァイナーや局員たちの真実を報道しようとする真摯な姿勢を間近で目にし、信頼され仕事も任せられるようになったトマーシュは、弟の心配と良心の呵責で葛藤する。やがて、“プラハの春”が訪れ、国民が歓喜する中、トマーシュは中央通信局に呼ばれ、驚くべき内容をラジオで報道するよう命じられる-。
*“プラハの春”の影響
“プラハの春”は武力により1968年夏に数か月で制圧されたが、市民より生まれた民主化と自由を求める波は周辺諸国へと広がり、1989年にソ連の解体、東欧革命へと発展。またヨーロッパを越え、1979年の韓国「ソウルの春」、2010年のアラブ諸国の「アラブの春」へと影響を与えた。
<海外レビュー>
・心揺さぶられるスリリングな物語 Červený koberec
・『アルゴ』のような緊張感! Santa Monica Mirror
・上映中、拍手が一度ではなく三度も起こった Webs of Significance
・ジャーナリズムの重要性を力強く主張している The Hollywood Reporter
・歴史を知らない観客もきっと魅了されるだろう Prague Reporter

監督・脚本:イジー・マードル
製作:モニカ・クリストロヴァー
撮影監督:マルティン・ジアラン『アウシュヴィッツ・レポート』
編集:フィリプ・マラーセク
美術:ペトル・クンツ
衣装:カタリーナ・ビェリコヴァー

トマーシュ:ヴォイチェフ・ヴォドホツキー
ミラン・ヴァイナー:スタニスラフ・マイエル「殺人分析」(シーズン1)
ヴェラ・シュトヴィツコヴァー:タチアナ・パウホーフォヴァー『悪魔の愛人:リダ・バーロヴァ』
パーヤ:オンドレイ・ストゥプカ
ルボシュ・ドブロフスキー:マルティン・ホフマン『もっと、その先の快楽』
イジー・ディーンストビール:ヴォイチェフ・コテク『オーナーズ』
ヤン・ペトラーネク:ペトル・ルネニツカ

2024年/チェコ、スロバキア/チェコ語/131分/カラー/シネスコサイズ/映倫区分:PG-12/原題:Vlny(英題:Waves)/配給:アット エンタテインメント/後援:駐日チェコ共和国大使館、チェコセンター東京
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